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の便り

担当霊能者:天宮鈿女先生 第2回[二股恋愛・浮気]
二股をかけられています。でも…別れられない。
 -中編-
相談者:小林悠恵さん 33歳
東京都武蔵小金井市 会社員

天宮先生からの返信 その1

『前世の縁、先祖の縁、男女の相性を総合すればあなたの方が有利』

二股

小林様

私があらかじめ申し上げていた通りの状況でしたね。鑑定の際にも再三申し上げましたが、彼が向こうの女性と間違いを犯してしまったのは、その強烈なプッシュに根負けしてしまった部分が大きいのです。担当する取引先の相手で、接待の時に酔いつぶれたところを介抱し、その流れでついホテルまで行ってしまったようですが、これは明らかにあちらの策略です。とはいえ、それに安易に乗ってしまった彼を擁護する気持ちは私にはございません。それと浮気した彼を安易に許しているご自分に対して、情けないという自嘲が強く働いているようですが、この際、そうした女のプライドは脇へ置いておいた方が賢明だと思います。

何故なら、あなたにとって今の彼は出会うべくして出会った運命の相手だからです。前世での縁も非常に深く、お互いの家系の先祖もまた因縁の絆(悪い意味ではありません)で結ばれておられます。何より今世での霊幽体の質がとても良く似ているので、現世的な男女の相性としても申し分のない相手です。この相手を逃せば、しばらくそれに代わる異性は現れないという暗示も見えているので、彼の過ちを許す覚悟さえあれば、結婚のゴールはすぐに見えてきますし、この先、十分に関係を立て直せます。ただし、いくら彼が「悠恵が本命だ」と言っても、向こうの女性はまだ諦めてはいませんから、その辺は気を引き締めて!彼はすでに関係を断ち切る連絡を相手にしていますが、彼女の方はまだまだしがみつく気でいますよ。

そこで提案なのですが、この際、彼を説得して、当事者3人で膝を突き合わせ、冷静に話し合ってみてはいかがでしょうか。かなり勇気のいることですが、相手の気持ちを萎えさせるには絶大な効果があります。向こうに取ってみれば、そこへ顔を出さないということが即座に敗北を意味するので、恐らく意地になって応じるはずです。小林様の方で覚悟ができましたら、またご連絡ください。

悠恵さんからの経過報告 その2

『ついに相手の女も呼び出して、3人で話し合うことに……』

先生、ごめんなさい。つい私、先走ってしまいました。具体的なことをご相談する前に、彼に相手の女と会いたいとそれとなく伝えたら、それを先方にも伝えてしまったんです。彼も覚悟を決めたのでしょうが、女に言う前に一言言って欲しかった……。彼の態度や言動から、私を選ぶということは確信しています。でも彼と女の携帯でのやり取りを横で聞いているうちに、少し怖くなりました。というわけで、つい先週の土曜日、時間と場所を指定したら、彼女、堂々とした態度でやってきました。精一杯の虚勢を張っている感じで、この辺は先生が推察していた通りでした。

それでしばらくはテーブルを挟んで、ハブとマングースのにらみ合いみたいな状態が続きました。ウエイターも近寄ってこないくらい空気が緊迫していました。そのうちに真ん中に挟まれた彼が耐えきれなくなって、言葉を言いかけたんです。すると途端にあの女、「どっちを選ぶのよ!」と居丈高に詰め寄ってきて、あとはもう修羅場です。彼、女にグラスの水を引っ掛けられていました。身から出た錆なので、私は黙って見ていました。

先生が言われていたような、まともな話し合いということにはならなかったです。女が彼と私に対して一方的に喚き立てて、「あんた、こんな男、我慢できるの?私と寝たんだよ!プライドとかないの?頭、おかしーんじゃないの?」などと汚い言葉で散々なじられたのですが、計算しての挑発行為であることは目に見えていたので、「私は忘れることにします。だからあなたも大人しく手を引いてください」と冷静に伝えました。

その後、女がこれみよがしに泣き喚いて暴れて、しまいには見かねた店のマネージャーまで飛んできて、その「お引き取りください」の一言でお開きとなりました。帰りの道中、彼と色々話しましたが、その辺は割愛します。先生、結果としてこれで良かったのでしょうか。私にはどうにも判断がつきません。

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