第2回 本当に開運できるパワースポットの見つけ方 -前編- 美姫村先生
風水気学や方位術のブームとともに、全国各地のパワースポットに旅行して開運を図るという人が急増しています。目的地の多くは有名神社や仏閣だそうですが、そうした安易なパワースポット選びに対して、美姫村先生が警鐘を鳴らします。
パワースポットは人の思念を良い方向へ変える
今ではもう使い古された感さえあるスピリチュアル造語の中に、パワースポットというものがあります。
風水的な地相が良い、天地の気が交流している、あるいは土地の深層部に地盤の亀裂があってそこから地磁気のパワーが溢れ出しているなど諸々の理由により、訪れた人間に良作用をもたらす特殊な場所のことです。その多くは有名神社や仏閣などの聖地と重なっているのですが、これは何らかの理由で神仏をお祀りしようと考えた神官なり僧侶なりが、霊能力や風水術などを使って土地のエネルギー位相がとくに高い地点を探り出し、そこに祭祀の場を構えたのが始まりとも言われています。
いずれにせよ、そうした場所が人間の感情や思考に良い影響を及ぼすことは紛れもないことなのですが、短絡的な考え方で開運できるかといえば、それは難しいと言わざるを得ません。
もちろん、パワースポットのエネルギーを借りて開運すること自体を否定するわけではないのですが、特定の場所に横溢する神的な力が人間に作用するのは、あくまでその精神・思念の面に限定されるということは、一般にあまり知られていないようです。
良質の自然の気が、人間の意識に方向性を与える
簡単に申しますと、パワースポットでの開運の原理というのは、土地固有の神的パワーが人間の心へ浸透して、その性質を良い方向へ導く手助けをするというものです。
まずその土地へ訪れると自然の気が体内に流れ込みます。とくに地磁気が強い場所などでは血行が良くなりますので、身体がポカポカと温まってくるような感覚を持つこともあるかもしれません。続いてこの神的な自然波動は個々の意識波動にまで影響を及ぼします。マイナスに陥っている意識をプラスへと引き上げたり、感情面での乱れがあればそれを穏やかな状態へ戻したりもします。
この働きを分かりやすく例えると、白い紙の上に砂鉄の粒をばらまいて、その紙の下から磁石を一定方向へ動かした状態です。それまで紙の上で散り散りになっていた砂鉄は下から磁力を当てられて、その動きに合わせる形でまとまり、同じ方向へ移動していきます。この時の砂鉄の粒が人間の思念で、磁力がパワースポットの発する波動ということになるわけです。
美姫村先生(みきむら)
婚活系の情報サイトや雑誌記事から火が点いて、一挙に人気霊能者の筆頭に躍り出た美姫村先生。その血筋は遠く平安時代までさかのぼる由緒正しい神職の家系で、一族の中には歴史に名を残す陰陽師…
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